ホドロフスキーのDUNE
制作中止となったSF超大作を追ったドキュメンタリー。数々の映画に受け継がれたアイデア、アートワークは素晴らしく、本当に完成していたならばと思う。ジャンプ3〜4冊分の厚さになるそのストーリーボードだけでも販売してほしい。
巷の薄っぺらなポジティブ思考など吹き飛ばす、真に人々の意識を変革させる預言書を成そうとしたホドロフスキー監督の強烈なエネルギーが素晴らしい。映画への想いを語る場面が忘れられない。
「貨幣経済というシステムは、私たちを奴隷にする。しかし映画には心がある。精神も、無限の力も、大きな志もだ。」
「人生で何か近づいてきたら“イエス”と受け入れる。離れていっても“イエス”だ。『DUNE』の中止も“イエス”だ。失敗が何だ?だからどうした?『DUNE』はこの世界では夢だ。でも夢は世界を変える。」
特に映画が好きでなかったり詳しくなくても、見れば本当に元気がでますよ。