Terry Bozzio @Big Cat

geddy2007-10-25

Terry Bozzio solo drum tourを見てきました。
今回のツアーを知った時は、トリオのバンド編成とはいえ今年の1月に来日したばかりで、次ははやくても1年は先かと思っていたのでこんなに早くまたライブが見れるのかと驚きでした。


一応知らない人用と自分なりのまとめとして
Terry Bozzio
1950年12月27日生まれで現在56歳のドラム奏者。詳しい経歴は公式サイトをみればわかるが、クラシック、ジャズを学び、20代にFrank Zappaバンドへの加入から本格的にキャリアをスタートさせる。ロックバンドの演奏形態をとりながらも中身はクラシック、ジャズ、現代音楽なんでもありのZappaバンドでは非常に難易度の高い演奏を求められるが、それを難なくこなしていたことから注目を浴びる(ただし端から見てのことで、要求に応えるのは大変だったとのこと)。
以降、主に広義のロックのフィールドで名前が挙がるドラマーとなり、そのテクニック(四肢独立は当たり前)と特徴的なスタイルからバンド、セッションワーク問わず様々なジャンルで活躍(有名どころではグラミー賞獲得のJeff Beck's Guitar Shop)。
またドラムの可能性を追求する試みを続けており、楽器としてのドラムセットの拡張、改良、ソロドラムでの作曲、パフォーマンスなどを行っている。


今回の日本ツアーはドラムのみでパフォーマンスを行うもので、海外では以前から行われてたようですが、日本では初。
開演前、ステージ上にはドラムセットだけが設置され、その他は一切ないのはなにか不思議な感じでした。
演奏は途中休憩をはさんで前半、後半ともに約1時間ずつ。
曲はドラムのソロなんで当然ポピュラー音楽の形式とは違って、クラシックなんかの〜のための小品のように完全にドラムのための作品となっており、それはたたみかけるように次々と音が奏でられる非常に緊張感のあるものでした。
またダイナミクスの幅が広く、バスドラでもそれを完全にコントロールしてるのは圧巻で、独自の世界をつくりあげそこから膨大な熱量を感じさせるのを目の当たりにしてあらためて凄い音楽家だと思わされました。


ドラムセット正面から

右から

左から

これだけで博物館かなにかに展示されてても違和感がない(笑)。
2tトラックで運ぶこのセット、物の数もすごいんですが、シンバル、各種タムから8つあるバスドラにいたるまで全て音階がついており、それぞれのチューニングがかなりしっかりしてあるらしい。特にバスドラは床に付かないようにセットされ、中のミュートはなし。表面の穴も開けられてない状態で、これは音はよくても反動が強く、コントロールがしにくいらしい(一緒にみてたドラマー談。右バナーにある六合メンバーの彼のblogはこちら)。


今みたらプロモーターのblogでもっとわかりやすい写真でドラムセットの紹介がされてました。
JAZZ & ROCK Blog by &Forest Music
いや、すごいのはこれを使って演奏される曲のほうなんですが、異様に密集したペダルとかみると唖然としてしまいます。


曲についてはこれを見てもらえればわかりやすいかも。