フォンターナ広場 イタリアの陰謀

@京都シネマ

映画『フォンターナ広場─イタリアの陰謀』公式サイト

1969年12月12日に起こったフォンターナ広場爆破事件を題材にした政治サスペンス。

フォンターナ広場爆破事件 - Wikipedia

出てくる組織は捜査側で県警、公安に軍警察、活動家側はアナキストファシストと数が多く、その上に政府上層部や情報機関が絡むし潜入や工作を仕掛けているのでもう複雑。
判事や大統領など人物が出てくるときにテロップをつけてくれてますが、それでも気を抜けません。
映像面では、事件以降「鉛の時代」と呼ばれる当時の空気を現わしているのか、美しいのにどこか冷たく重い感じなのが非常に良かったです。
外相役のファブリツィオ・ジフーニが印象的でした。
超一級のサスペンスとしてお薦め。

イタリア映画なので当たり前ですが約2時間イタリア語漬けだったのは何か新鮮でした。

監督さん、当時十代で現場に居合わせたそうなので、それは強烈な体験だっただろうな。
公式サイトの監督インタビューも面白い。
原題が「Romanzo di una strage」で、Google翻訳すると「Romance of a massacre」、「虐殺のロマンス」と結構強烈。